安濃町ってこんなところ
三重県の中部地域、安芸郡(あげぐん)にあった小さなまち。
1955年に草生(くさわ)村主(すぐり)安濃(あのう)明合(あけあい)の4村が合併して安濃村となり、1977年町制施行により安濃町に。2006年に津市に合併し安濃町は消滅、現在は津市の一地区として存在しています。
安濃川中流でのどかな田園風景が広がり、近くには長谷山(はせやま 320m)と経ヶ峰(きょうがみね 819m)がそびえ、気軽にハイキングを楽しめます。
まちのちょうど中心あたりにある安濃交流会館には、源泉掛け流しの温泉「あのう温泉」があり、その近くには古墳時代中期(5世紀)につくられた全国的にも珍しい双方中方墳の「明合古墳(国指定史跡)」や、国指定重要文化財の「毘沙門天立像」を収蔵する善福寺もあります。
以前は麻などを用いた津綟子(つもじ)という織物が盛んに生産されており、16世紀の文献にもその記述が残されています。綟り織(もじりおり)の手法で織られていましたが、明治時代以降生産が減少し昭和初期に消滅してしまいました。現存するものも数少なく、数点が三重県立博物館に有形文化財として収められているのみになっています。
最近では、老舗の飲食店などに加えて、カフェや雑貨店・工房などこれまでになかったお店なども増え、町外からの訪問者だけでなく、安濃町に住みたいと考える人も少しずつ増えてきています。
適度な自然環境があり、高速道路などのアクセス環境が揃っていて、自然の中で子育てしたりゆったり過ごしたい人にとってはとても心地いいところ。津市の中心部など、近隣地域から移住したいと思って土地や家を探している人も、実は結構います。
でも、住民からはそんな安濃町の魅力をあまり聞いたとこがありません。
「安濃にはなにもないよね」
「何するにも安濃の外に行かなくちゃ」
そんな話を、住民から何度も聞いたことがあります。
バブル期に作られた団地群には空き家が目立つようになりました。生徒数減少から小学校存続が危ぶまれている地域もあります。田畑を維持することが難しくなってきていたり、後継や担い手に悩む声も増えてきました。
でも実は、安濃町に対する想いをもつアツい人の存在も少なくはありません。でもその人たちが出会い、共に活動する機会はほとんどないのが現状です。
可能性と危機感がいっぱいの安濃町。
ひとりひとりが安濃町のこれからを考え行動し、安濃町をみんなでつくっていくようなことができないだろうか?そんな想いからアノウラボはスタートしました。様々な取組を通じて、安濃町を全方位で盛り上げます!
安濃町には何があるの?
▲ アノウラボ公式キャラクター「アノウサン」です。可愛がってやってください!
安 濃 町 を み ん な で つ く る た め に
1.誰もが研究員
アノウラボの活動に参加してくれる人を「研究員」と呼びます。安濃町にまつわることや安濃町でやりたいことなどを、研究員それぞれの視点や立場、関わり方で研究してみてください。まちづくりや地域活性化・課題解決や社会貢献などの難しいことばである必要はありません。
「自分で田んぼやってみたい」とか「職場や家庭ではできないことに没頭したい」とか、自分の好きなことややりたいことを、ぜひ安濃町でトライしてみてください。
世代や性別・安濃町に住んでいるかどうかも問いません。離れたところから安濃町やアノウラボの取組に賛同し、それを誰かに伝えてくれたりすることも、立派な研究員の役割です。
2.やってみよう!のお手伝い
安濃町でやってみたいことが見つかったら、是非その内容を聞かせてください。アノウラボの活動やそのネットワークが、やりたいことのお手伝いやきっかけができるかもしれません。様々な活動は「部活動」としてこちらのHP等でも広く情報発信します。
自分にできること・やりたいことなんて…って思う人もいるでしょう。でも、自分の好きなことや手伝えることならやってみたい!そんな気持ちがあれば十分です。その気持ちはすでに研究員の証であり、誰かの研究の一助になるのです。
3.研究拠点をつくります
安濃町のステキ!を伝えたり、研究員や仲間との交流ができたり、実際にお店屋さんや展示会などのアクションをしてみたり、そんな活動ができる研究拠点を作ります。(2021年よりオープン▶︎BASE)
拠点のリノベーションや活用方法など、すでに研究員の活動はスタートしています。
3.10年後の安濃町を見据えて
アノウラボの活動を通じて、10年後の安濃町の姿を想像しています。
安濃町に行ってみたい・安濃町に関わりたい・安濃町に住んでみたい
そう思えるような場所を、アノウラボの活動を通じて自分達で考え作ってみませんか?
誰かがやってくれる(やってくれよ)ではなく、自分たちで理想のまちを作れる(作りたい!)
そう思えるようなまちを、みんなでつくってみたいのです。